東北の山といえば、青森の岩木山、岩手の岩手山、福島の会津磐梯山など、どの山も風光明媚で美しいですが、秋田県と山形県にまたがる鳥海山はそれはそれは綺麗な末広がりの形をしていて、その美しさは東北富士と言われるほどなんですよ。
外国から観光に来られた方が、「まさかここで富士山を見られるとは思わなかったよ」と言うほどなんだそうです。
鳥海山は景色だけでなく、観光やアクティビティーもたっぷり楽しめます!
例年4月下旬頃に山開きとなる鳥海山では、春スキーや登山、トレッキングなど、自然の中で身体を動かすレジャーが人気です。
鳥海山の山開きの日程やイベント、春スキー、登山、トレッキングの基本的な楽しみ方をご紹介します!
鳥海山の山開きの時期・時間・場所は?
鳥海山は秋田県と山形県にまたがるため、それぞれ山開きの時期が異なります。
◆鳥海山矢島口(秋田県側)
・山開き時期:4月下旬頃
・時間:10時00分~(例年)
・場所:祓川ヒュッテ(秋田県由利本荘市矢島町荒沢)
矢島口の山開きは、2020年の開催日が確定していないため、詳しくは時期が近くなってから公式サイトでご確認くださいね。
※祓川ヒュッテの営業について
・営業期間:4月下旬~10月下旬
・収容人数:63名
・料金:管理人駐在時1,800円、不在時は無料
・テント場:10張分
矢島口の山開きの会場となる祓川ヒュッテは、素泊まりで宿泊できる山荘です。
◆鳥海山湯ノ台口(山形県側)
・山開き時期:毎年6月最終日曜日
・時間:山頂コース(5時30分~17時00分)/月山森コース(9時00分~17時00分)
・場所:酒田市草津字湯ノ台149
鳥海山へのアクセス方法と駐車場情報
鳥海山へのアクセスは、周辺に駅やバス停がないため、車のみとなります。
◆鳥海山矢島口(秋田県側)のアクセス方法
1.日本海東北自動車道本荘ICから約60分。
2.由利高原鉄道鳥海山ろく線を矢島駅で下車し、タクシーで30分。
◆駐車場:60台
◆鳥海山湯ノ台口(山形県側)のアクセス方法
1.JR酒田駅から車で約45分。
2.日本海東北自動車道 酒田みなとICから車で約35分。
◆駐車場:普通219台/大型14台
鳥海山で春スキー・登山・トレッキングを楽しもう!
山開きを迎えたら、いよいよ山でのアクティビティーが楽しいシーズンになります。
鳥海山の魅力をたっぷり満喫しちゃいましょう!
春スキーを楽しむポイント
春スキーは通常のスキーと違って、リフトで上がって滑り下りるのではなく、スキーを履いて歩いて上がって滑り下ります。
そのため、時間がかかるし体力も使います。
初心者さんや小さいお子さんと挑戦するのは、それなりの体力と備えが必要です。
また、道具もゲレンデのスキーとは違うので、ハードルが高めのスポーツといえるでしょう。
板はクロスカントリーで使うライトツーリング用板や、歩行重視型のテレマーク板といわれるものを使います。
ストックはゲレンデスキーと同じでも良いですが慣れていない人は少し長めにすると上るときに体を支えやすいです。
靴は普通のスキー靴と違い、どちらかというと登山靴に近いものです。
靴と板を固定するための金具も専用のものが必要になります。
祓川ヒュッテでは歩くスキーのレンタルはおこなっていないため、事前調達しなければならないぶん、初心者にとってはハードルが高いスポーツです。
下りは滑って下りるとはいえ、残雪を滑るので、雪質はザラメ状で決して滑りやすいとはいえません。
それに適したワックスを板に塗っておく必要があります。
春スキーに挑戦する場合は、事前の準備と体力づくりをしっかりしておきましょう!
コースは祓川登山口(5合目)~七ツ釜登山小屋~七高山頂上(10合目)~祓川登山口です。
鳥海山の登山を満喫! オススメ登山ルート
祓川から七高山を往復するルートは、登山にもオススメです!
鳥海山はさまざまな登山ルートがありますが、このルートは鳥海山の秋田県側の登山ルートの中で最も歴史があるルートです。
所要時間は、上りは休憩含めて4時間~4時間半、下りは3時間半ほどかかります。
登山に慣れていない場合は、装備をしっかり整えて出かけましょう!
登山向けの服装の一例をご紹介しますね。
登山向けの服装の一例
・リュックサック(30リットルくらいのサイズ)
・登山用の靴下。5本指の靴下がオススメです!
足の指に力が入れやすいので斜面を歩く際にも踏ん張りやブレーキが効きやすいです。
私も普段使いしてますが、価格も安くて口コミ評価も高いスポーツ向けの5本指靴下はこちら↓↓です。
◆メンズ用 |
◆レディース用 |
・登山靴
・帽子
・腕時計
・タイツ(脚に負担がかかるので関節サポート機能があるもの)
・インナー(速乾性のある素材がオススメ)
・ウェア&パンツ(防水性・防寒性があるものを。ゴアテックス素材がオススメ!)
登山用の持ち物の一例
・レインウェア
・ヘッドライト(暗くなったときの為に)
・ザックカバー
・タオル
・登山計画書(登山口にある専用ポストに必ず投函する)
・コンパス
・地図
・筆記用具
・スマートフォン
コンパスや地図はスマホで代用可能です。
予備のモバイルバッテリーも忘れずに用意しましょう!
電波の関係もあるので、いざという時に使えるのはアナログものです。
コンパスと地図もリュックサックに入れておくと安心です。
・ティッシュ(ウェットティッシュもあると便利です)
・お金(山荘でものを食べるときなどに使います)
・携帯食
カロリーメイトやチョコレート、キャンディなど、手軽に食べられてエネルギーになりやすいものがオススメ。
塩分補給に乾燥梅など塩気のあるものもあるといいですよ。
・飲み物(ミネラルウォーターとスポーツドリンクが両方あると便利です)
・ゴミ袋(ごみは必ず持ち帰りましょう)
服装も持ち物も「こんなに必要なの?」と思うかもしれませんが、備えはしっかりしておくにこしたことはありません!
軽装で山に入って遭難した……なんてニュースも少なくないですし、登山は天候に左右される部分も大きいので、万全の準備をして挑みましょう。
坂道が険しいところも多いので、小さなお子さんがいるご家族連れは時間を長く見積もった方がいいでしょう。
また、初心者の方はガイドをつけると、より安全に登山をできますし、要所要所でコース脇に広がる景色を説明してもらえるので、安心&楽しんで登山に挑戦することができますよ。
頂上から見える緑豊かな山々や田園、そして遠くに広がる日本海は絶景です!
山レジャー初心者にオススメ! トレッキングで鳥海山を散策しよう
山に慣れていない人が、もっとも気軽に楽しめるのがトレッキングです!
登山は頂上を目指すことが目的ですが、トレッキングは長時間の有酸素運動を目的としているので、「行けるところまで行ってみよう」と無理なく挑戦できます。
登山と違い、必ずしも頂上を目指す必要はないので、小さなお子さんがいる家族連れにもオススメのアクティビティーです。
美味しい空気を吸って、美しい山の景色を見ながらのトレッキングは足がどんどん進みますよ。
まとめ
鳥海山の山開きは、秋田県側が4月下旬、山形県側は6月下旬になります。
9か所ある鳥海山の登山ルートの中でも、矢島口は難易度が低いうえに、夏でも積雪を見ることができる絶景ルートです。
美しい景色や美味しい空気に癒されながら、健康づくりをしてみませんか?
山の天気は変わりやすいのでくれぐれも無理はせずに楽しんでみてくださいね。
あたたかくなって山開きしたら、登山やトレッキングで自然の絶景をたっぷり堪能できるよ!
ぜひ春の行楽を鳥海山で過ごしてみてね♪
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