宮城県仙台市を中心とした「仙台初売り」は全国的にも有名で、特にお茶の井ヶ田の景品入り茶箱は仙台初売りの風物詩といえます。
仙台市民なら、初売りに出かけると茶箱を抱えて歩いている人を、毎年見かけると思います。
ある意味、茶箱を持っている人は初売りの勝ち組という感じで、ちょっと憧れませんか?(笑)
大きい箱を抱えてホクホクした人の様子を見ると、「中身はなにが入ってるんだろう?」と気になりますよね。
あの茶箱の中身、お茶だけがギッシリ詰まっているわけではなく、お茶のほかに電化製品やお菓子・食品・化粧品などの豪華景品が入っています。
茶箱には「大」「中」「小」の3種類があり、手に入る条件も異なります。
寒い中、長蛇の列に並ばなくてもインターネットで買える茶箱もあるので、詳しくご紹介していきます♪
そんな豪華すぎる景品のため、毎年初売りの数日前から茶箱を求めて列ができ始め、かなり競争率が高くなっています。
ただ、2019年から並びのルールが変わっています!
さらに、2021年はコロナの影響により、なんと先着ではなく、先頭30名は事前の応募による抽選になりました。
仙台初売りの茶箱について、
★もっと詳しく中身を知りたい
★いつから並べばいいのか
★どんな種類の茶箱があるのか
★茶箱をもらえる条件
★並ばずにネットで買う方法を知りたい
など、茶箱に詳しくなる情報をまるごとご紹介します!
仙台初売りの茶箱の種類と中身・気になる値段や入手条件は?
茶箱には3種類あり、それぞれ中身ともらえる条件が異なります。
ひとつひとつ説明していきますね。
茶箱は「大」「中」「小」の3種類・それぞれの中身は?
初売りで1万円以上の商品を購入すると(※2019年より5,000円以上の購入からに値上がり)、おまけの景品として茶箱がついてきます。
その景品が類を見ないほど豪華で、なんと5,000円~20,000円相当のお茶やお菓子、電化製品などが入っているんです!
景品が入っている箱自体も、木製でしっかりしたつくりになっていて、この箱だけで数千円するほど良いものなんです。
景品入り茶箱は、先着100人(100個)のみで、茶箱の種類は大・中・小の3種類です。
基本的には先着で、並んだ順にもらえる茶箱の大きさが違い、先頭3人は大箱、次の7人は中箱、残りの90人は小箱という配分です。
茶箱のタイプは選べないので、中箱をもらう権利があっても小箱を選ぶことはできないです。
茶箱のメインの景品はなんといっても電化製品で、茶箱が大きいほど豪華な景品が入っています。
これまでの傾向として、「大箱は電動ポット」「中箱はケトル」「小箱は温度計」が入っていることが多いようです。
過去にはブルーレイレコーダーやテレビが入っていた年もありますので、毎年手にするまでドキドキの福箱となっています!
電化製品のほかは、お茶、井ヶ田人形、お菓子、お茶に由来する化粧品、ジャム、体温計、お皿などの景品が入っていて、かなり豪華な内容です。
2019年は購入金額によって更に景品が増えました。
◆購入金額 | ◆もらえる景品 |
2,000円以上 | 藻塩おかき 一番ほうじ茶 |
3,000円以上 | 抹茶入り玄米茶 有機栽培ほうじ茶 |
4,000円以上 | ずんだのチョコたまご 煎茶 鳳凰 パウンドラスク |
5,000円以上 | いちごのチョコたまご マルタージュ 煎茶 掬翠 |
1万円以上 | 煎茶 一号粟ヶ岳 |
2万円以上 | マルタージュケーキ 小型茶箱 |
3万円以上 | アグリエの森セット 中型茶箱 |
5万円以上 | 大型茶箱 |
10万円以上 | 抹茶ソフト年間無料券 |
お茶屋さんだけあって、お茶にまつわる景品が多いのも魅力です。
商品を10万円購入した場合、抹茶ソフト年間無料券がもらえるなんて、購入額も大きいですが、景品も大判振る舞いですよね。
ちなみに井ヶ田の抹茶ソフトクリームは、ほろ苦さがクセになると好評です♪
そして茶箱を本気で狙うなら、持ち帰る手段を確保しておきましょう。
中や大の茶箱はかなり大きいので、台車や折り畳みカートなどがあったほうが便利です。
初売り当日は大変混雑しますので、スムーズに持ち運べる手段を用意していたほうが安心です!
並ばずゲット! インターネットで茶箱の先行予約が可能
実は「中」「小」の茶箱は、お茶の井ヶ田オンラインショップで予約して購入することができます。
ただし、こちらの茶箱は購入特典の景品と異なり、電化製品は入っていません。
茶箱本体・お茶・お菓子・食品のみとなりますので、ご注意くださいね。
オンラインショップでの予約は、2021年1月2日10時から1月7日までとなっています!
2020年の茶箱は、2019年の年末で予約が終了していたので、毎年予約の時期が異なるのかもしれません~。
仙台初売りで茶箱を買うには何時から並べばいい? 初売りの開始時間と店舗の場所
2021年の初売り景品の茶箱ですが、コロナなどの影響を鑑みて、先頭の30名までは事前に抽選の申し込みが必要となりました。
※ちなみに抽選の申し込みは2020年12月10日までなので、すでに終了しています。
抽選に間に合わなかった方や落ちてしまった方は、2021年1月2日朝5時30分以降に、先着順に31番目以降から並べます。
詳しくは、井ケ田公式サイトの初売り情報をご確認ください~。
2022年から、また先着順に戻るのか現時点では不明ですが、2020年までの初売りの並びについて、参考までにまとめてみました!
仙台初売りの茶箱・2020年までの並び順は?
仙台初売り名物・景品入り茶箱は、老舗茶屋「お茶の井ヶ田 一番町本店」で販売されます。
お茶の井ヶ田は、県内の複数個所に店舗がありますが、景品入り茶箱を手に入れることができるのは、アーケードのぶらんど〜む一番町商店街にある一番町本店のみです。
初売りの販売開始日時は、1月2日の午前7時からですが、例年開店の数日前からテントを張るなどして、厳冬のなか泊まり込みで販売開始を待つ「徹夜組」もいます。
※2020年の初売り前日(1月1日)、20時頃にはすでに10個ほどのテントが並んでいました。
何時から並ぶかは、欲しい茶箱の種類によって変わってきますが、一番乗りの方が並んだ時間は毎年異なります。
過去4年分の一番乗りの並び時間はこちらです。
◆茶箱の行列・一番乗りの人が並びを開始した時間 |
・2019年:12月31日18時頃から ・2018年:12月27日午後(時間不明)から ・2017年:12月29日16時頃から ・2016年:12月30日9時20分頃から |
2018年までは、年々並びの日時が早くなっていますが、2019年から急に並び始めの日が遅れていますよね。
これは、近隣店舗への配慮や防犯・トラブル対策として、2019年は12月31日の18時より前に並んだ人は抽選になるという措置がとられたためです。
もともとは先着順だったため、大箱・中箱を入手したい場合はとにかく早く並ぶ必要がありましたが、さすがに販売開始の1週間近く前からテントなどで場所取りをされるのは、周辺店舗・住民の方にはとても迷惑ですよね……。
ちなみに2020年の初売りは、12月30日(月曜日)18時以降の並びをお願いするお知らせが、井ヶ田のホームページで告知されました。
2021年も感染症対策のために事前抽選となったり、2022年以降も抽選や並び時間が変動する可能性があるので、並ぶ前にお知らせページを必ずチェックするようにしましょう!
では茶箱が欲しい場合、何時までに並べば間に合うのでしょうか??
例年、1月2日午前7時の開店時間には、すでに100人程度が列を作っているので、もうその時点で先着100個の景品茶箱は手に入らない可能性大ですよね。
1月2日の当日朝に「さあ買いに行こうかな」だともちろん遅いです!
茶箱(大・中)を確実に手に入れたいなら、12月30日の18時以降から並ぶ覚悟が必要です。
茶箱(小)でもいいなら、遅くとも1月2日に日付が変わる前には並び始めたほうが良いでしょう。
12月30日から並ぶなら、3日間は寒い屋外で過ごすことになります。
お店はアーケードの中にあるので、雨・雪や風などはある程度防げますが、気温ばかりはどうにもなりません。
テントと防寒対策に万全を期すのはもちろん、何があっても屈しないという覚悟を持って並ぶ必要があります。
※なお、並びの順番の確定は1月2日の開店1時間前までおこなわれません。
◆初売りの戦場:お茶の井ヶ田 一番町本店はココ
◆お茶の井ヶ田一番町本店 初売りの営業時間
・2020年1月2日:7:00~18:00
・2020年1月3日:10:00~19:30
※1月1日は休業日。従業員の出入りはありません。
景品表示法違反にならない理由は仙台初売りの歴史にあり
本来、こういった特典の「景品」は、限度額などが景品表示法という法律で決まっています。
仙台初売りは伝統行事として、公正取引委員会が景品限度額の特例を認めている、まさにスペシャルな福箱なんですよ。
商品の購入にあたり、無料の景品をつける販売方法は、不当廉売や、景品表示法に抵触する部分があるため、景品の限度額が決められています。
それにもかかわらず、井ヶ田の茶箱だけでなく、仙台初売りではいろいろなお店で豪華な景品を用意しており、限度額を超えているものはめずらしくありません。
なぜ違反にならないかというと、300年以上前の旧仙台藩時代からの歴史にあります。
その頃から長きにわたり初売りという行事が続いている仙台では、公正取引委員会でも仙台初売りを伝統行事とみなし、特例で限度額を超える景品をつけることを認めているからなんです。
そして井ヶ田の「景品入り茶箱」は、昭和10年の初売りでおまけとして空の茶箱をつけたのがはじまりでした。
井ヶ田の茶箱は、井ヶ田創業者・井ヶ田修治さんが「お茶を美味しく飲むために防湿・防虫に長けたお茶箱」として考案したもの。
その密封性に優れた茶箱はまたたく間に人々に伝わり、お茶だけでなく衣類の保管箱など、収納用品として人気が高まりました。
なお、「仙台初売り」が認められているのは、現在は岩手県の一部と宮城県内全域のみとなります。
「初売り」にも歴史と伝統あり!
これからも引き継いでいきたい文化ですよね。
まとめ
最後に、もう一度茶箱の種類と中身、今年こそ初売りの茶箱ゲットにチャレンジしたいあなたへ、手に入れるためのポイントをまとめました!
★茶箱の種類と中身
種類は「大」「中」「小」の3種類。
サイズによって中身が異なり、電気ポット・ケトル・温度計などの電化製品、お茶、お菓子、食品類などが多数入っています。
★いつから並べばいい?
2019年から並び開始の時間が設けられています。
並びの時間は、お茶の井ケ田の初売り情報のページで告知されているので、必ずチェックするようにしてくださいね。
並び開始時間より早い時間に並ぶと、ペナルティがつく可能性があるので注意!
(2019年は時間より早く並んだ人は、抽選になる措置がとられました)
★茶箱をもらえる条件
100人以内に1万円以上購入した場合。
先着3名が「大箱」、次の7名が「中箱」、残りの90名は「小箱」です。
★並ばずにネットで茶箱を買うには?
お茶の井ヶ田オンラインショップで予約が可能です。
ただし、初売りの購入特典の景品とは異なり、電化製品は入っていません。
徹夜で並んで茶箱を手に入れたい場合、テントや防寒対策は必須です!
仙台初売りは井ヶ田さんだけじゃなく、周辺のお店も行列ができているから、間違って違うお店の列に並ばないように注意!
全国から大勢の人が集まる「仙台初売り」は、真冬とは思えないほど熱気に満ちてるぞい!
コメント